慶應義塾高等学校同窓会は、沿革にもありますように高等学校創立から30年近く経過してから結成されました。それまで高等学校は一貫教育の流れの中の単なる一通過点と考えられていたのか、学校には卒業生名簿も無く、氏名、卒業時のクラス、進学した学部名、或いは他大学への進学先等の記録があるだけでした。
そうした中、卒業第1期生、2期生に依る「日本一の同窓会」を創ろうとの意欲はすさまじく、その熱意とリーダーシップによって1980年(昭和55年)漸く慶應義塾高等学校同窓会が創設されました。

『長い人生の中でその青春のひと時を共に過ごした人たちが、母校愛のもと集い、互いに助け合い、人生をより豊かに過ごすための再びの出会いの場とすること』を目的に、永年培われた伝統の気風を受け継ぎ次代へ引き継ぐことを設立の趣旨としました。

慶應義塾創立150周年を迎えるにいたり、塾長提唱の「未来への先導」を基本テーマとし、「独立と協生」を基本コンセプトにすえた考えにも大いに賛同し、慶應義塾社中30万人の中の一員として、慶應義塾発展に寄与するため、増え続ける新卒会員ともども一層充実させていきたいと念じております。今後とも、皆様のご指導、ご協力をお願い申し上げます。

慶應義塾高等学校同窓会
顧問 村田 作彌 (12期)